老化・発達と脳コネクトームの解明

林 拓也

生命機能科学研究センター(BDR)
脳コネクトミクスイメージング研究チーム
チームリーダー

mail:takuya.hayashi(at)riken.jp
Hayashi

本プロジェクトは生体脳のミクロとマクロ的機能・構造現象を可視化する技術を確立し、老化に伴う認知機能の変化・神経可塑性を解明します。特に我々が注目するのは、個体の脳の発達や老化がどのように脳内の微細構造や大規模神経ネットワークの変化を伴うのか、個体や種を超えた脳の変化とどのようにかかわるのかを明らかにします。

そのために高い時空間分解能をもつMRI測定解析技術を開発し、生体脳の生物学的微細構造や神経髄鞘(ミエリン)の集積、神経連絡性および機能的連絡性・デフォルトモードネットワークなどの画期的イメージング法をもちいて、老化に関連した脳局所機能・構造や脳回路の全貌(コネクトーム)の動態を解明します。老化に伴う認知機能の変化や可塑性を、脳内の生物学的事象との関連性を調べます。また霊長類動物モデルを含めた標準観察基盤を確立し、多個体データの取得・解析を行うことで種を超えた脳の動態(進化)と、同一種内の脳の動態(老化・発達)の共通原理を探ります。

本プロジェクトにより非侵襲脳画像法により多階層的アプローチで老化の観察と統合的解析を進めることで、老化・発達における脳機構の変調の因果的解明を進め、脳の可塑性と進化が明らかにされることが期待されます。またこうした研究技術開発により老化に関連した神経変性疾患(アルツハイマー病やパーキンソン病など)の病態解明や診断法開発につなげます。

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