スーパーセンチナリアンの1細胞トランスクリプトーム解析

Piero CARNINCI

生命医科学研究センター(IMS)
トランスクリプトーム研究チーム
チームリーダー

mail:carninci(at)riken.jp
CARNINCI

日本において、百歳を超える長寿者の数は年々増加しており、2018年には7万人近くに達している。その中でも110歳を超える方々はスーパーセンチナリアン(Supercentenarians)と呼ばれ、健康寿命が長く、がんや心疾患などの病気になりにくいことが知られている。

本研究は、長寿者を長年研究している慶應義塾大学医学部・百寿総合研究センターと共同で、スーパーセンチナリアン由来の免疫細胞を1細胞レベルで解析し、健康長寿の理解につなげることを目的とする。

これまでの研究から、血中の炎症物質が低いことが長寿と相関することが分かっており、免疫システムの維持が長寿に重要であると考えられている。一方で、免疫システムが老化に伴って変化することは明らかである。例えば、一次リンパ器官である胸腺は年齢と共に縮退することが知られている。また、免疫細胞の元となる造血幹細胞は、リンパ球への分化能が低下し、血中のリンパ球数の低下につながると考えられている。

本研究では、スーパーセンチナリアンを健康長寿のモデルとして、末梢血中の単核球で発現するRNAを1細胞レベルで解析し、健康長寿者の免疫システムの状態を明らかにすることを目指す。

史上最長寿男性(中央、当時111歳)と慶應義塾大学・広瀬教授(右)。最後まで自宅でご家族の見守りを受けて生活されていました。

【プロジェクトメンバー】
理化学研究所:橋本 浩介, 河野 掌, 伊川 友活, 早津 徳人, 宮島 優里奈, 藪上 春香, Tommy Terooatea, 鈴木 貴紘, Matthew Valentine, Giovanni Pascarella, 岡崎 康司, 鈴木 治和, Jay W. Shin, 蓑田 亜希子, 谷内 一郎, Piero Carninci
慶應義塾大学医学部:佐々木 貴史, 岡野 栄之, 新井 康通, 広瀬 信義

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